TERRE NOIRE  

 

”闇夜に光る蛍のような火の粉のダンス、暗い霧の中湿った大地を進むときの胸の高鳴り”

肥沃な腐植土、樹皮、鉱物、松やオークウッドの古い木々、冷たいキノコ。黒く湿った大地を抱く静かで力強いスパイシーさと、ほんのり甘さが同居する香りです。

 

謎めいたメッセージが好奇心を掻き立てるTERRE NOIRE(テレノア)。

数ある香りの中でもトップ3に入る人気の香りです。
想いのこもったメッセージからも、香りと対話するマドエレンの本気度が伺えます。

そんなマドエレンを象徴する香り「TERRE NOIRE」。

香りを物語や映像のように心に焼き付けて欲しいという考えから、調香の詳細を明らかにしていませんが、想像力を駆使して「TERRE NOIRE」の魅力に迫ってみたいと思います。

 

薄日が差し込む森林

 

 

TERRE NOIRE の素材

 

例えばSPIRITUELLE、LILI NEROLI、FIGUE NOIREは名前から連想される通りの、直感的なアプローチが人気の香りです。

それと比べるとTERRE NOIREは、謎に満ちたパズルのピースをはめ込んでいくように調香されており一線を画します。

実際に嗅ぐと、リラックス感漂う懐かしい土っぽさと香辛料とは一味違うスパイシーさ、それらを包み込むような甘さ(この甘さもフルーティーとは若干違う)が印象的です。

調香を紐解く幾つかのキーワードの中で、鍵は土台となる”腐植土”、スパイスとしての”オークウッド”のように感じます

 

闇夜の森林

 

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【腐植土】

腐植土は腐葉土の混同されがちですが、 腐葉土は積もってできたふかふかした堆肥なのに対し、腐植土は土壌。大地そのものです。落ち葉や枝、木などあらゆる植物や一部生物を、土壌微細物が分解を繰り返しすことにより、栄養をたっぷり蓄えた有機土壌になります。水分を多く含み、他の土壌と混ざり合って出来上がる腐葉土。イメージは森や湿地に入った時に広がる真っ黒な土です。不思議と不快臭はなく、みずみずしいスパイシーさとウッディな香りがします。

 

【オークウッド】

産地で呼び名が変わりますが、日本ではナラ(オーク材)です。広葉樹は強度が強く丈夫なため、重いものをのせる家具などで重宝されています。最大の特徴は、ウッディ系なのにかなり甘い香りを放つところです。ゆえにウイスキーの樽にも使われています。

 

土壌から漂う香りは「心地よさ」「リラックス感」を与えると言われており、TERRE NOIRE特有のどっしりとした落ち着きを形成しています。また甘さのウッディ感も心地よく、ダイナミックな大地に包まれているような安心感に浸ることができます。

 

何やら難しい香りなのでは? 

と感じられるかと思いますが、意外とすんなり馴染めるところにマドエレンの調香の技と、人間が自然に求める本能のようなものを感じます。

 

闇よの火の粉

 

TERRE NOIRE が表現する黒い大地と舞う火の粉

 

黒い腐植土という栄養豊富な大地は、多くの植物や微生物の生命の循環の上に成り立っています。

そんな真っ黒な命の大地を夜の闇と同化させ、世界そのものが命の恵の中にいるような感覚。

”蛍のように舞う火の粉” はその命を讃えているかのように感じます。

新しい命を未来に繋げる力強い大地を表現しています。

 

蛍と森林と池

 

マドエレンの購入をはじめて検討されている方には、是非試していただきたい香りです。

ブランドの掲げる世界観をダイレクトに感じていただけると思います。

 

夏の夕方、近所の茂みや湿地などを散歩しながら、生命が循環する香りを感じてみてはいかがでしょうか?

 

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